こころと向き合う絵本『こころキャラ図鑑』


これは中間反抗期??親子でイライラ💦

小学校2年生に進級した娘。毎朝はりきって準備し、量が増えた宿題も自分から取り組み、順調なスタートダッシュができた様子でしたが…

1ヶ月が過ぎた連休明けから様子がかわってきて、
宿題がうまくできないとイライラしたり、ちょっとした声かけに敏感に反応したり。

助けてあげたい一心での「大丈夫?」の一言にも、「何もないし!!」と爆発…。
気持ちが落ち着いた頃に、事情を聴いたり話し合ったりするも、
小学2年生…中間反抗期にも入っているのかな、母からいろいろ聞きだされたり諭されたりすること自体が嫌なようで、
不服そうな態度…そんな態度に、私もイライラ💦
うまく関われなくてもどかしく、私自身も気持ちがぐったりしてしまっていました。


いろいろ探してついにみつけた!娘が夢中で読んだ1冊

これは、親が直接言葉で伝えるより、絵本や本の力を借りよう…!
ネットで調べたり、本屋で読んだり、いろいろ試したのですが、
ダントツで良かったのが
この『こころキャラ図鑑』という絵本です。

とはいえ、母から手渡ししちゃうと、またスイッチをいれちゃうことになるかもしれないので、
さりげな~く、リビングのテーブル上に置いて…
学校から帰った娘に「おかえり~」といいつつ、母はしばらく玄関掃除のふり…
しばらくして、そーっとリビングに入ると、娘が黙々とページをめくっていました。

感想聞きたくなるし、声もかけたくなるけどここは我慢…!

何度も読み返していました。あえてこちらから話題には出さないようにしていたのですが、夜になって「こころキャラ図鑑」を手に隣に座った娘。

「イライラ」のキャラクターのページ(キャラクター名は読んでからのお楽しみなので伏せますね)を開いて、
「昨日怒ってたのは、漢字が書けなくて、これだったんだよ」と昨日の爆発の原因を教えてくれました。
続けて「でも、母さんも、これ(イライラのキャラクター)だったでしょ。」と鋭い指摘…!
「だから止まらなくなったんだよ」
怒らないように声をかけたつもりが、やはりイライラがにじみ出ちゃっていたのか私…
母「本当は普通に話したかったんだけど、態度に出ちゃってたんだね、ごめんね。
  今話してくれたから気持ちがわかってよかった。」
娘「いつもすぐ言えないんだよ。…ごめんね。」


この流れで娘が謝るのは普段ならなかなか難しいのですが、今回は和解することができました。

たぶん、普通に向き合って話し合っても、爆発スイッチが入っていたと思います。
「こころキャラ図鑑」の本を介したからこそ、素直に向き合えるんだな…と感じました。


「こころキャラ図鑑」では感情が“キャラクター”に! 読みやすくて、かわいい!

この絵本では、いろいろな感情がキャラクターになって登場します。

娘もお気に入りのキャラがいくつかあるようです。
この本のいいところは、どの感情のキャラクターにもいい面(ライトサイド)と悪い面(ダークサイド)があると紹介されているところ。
怒りやイライラの感情が役に立つ場面や、楽しい気持ちも行きすぎるとよくない面があることも説明されています。

さらに、本の中には、こんなメッセージも。

「どの感情も、生きるためには大切」

この一言を読んだとき、ハッとしました。

今までは、娘のイライラに私自身もつられて、怒ってしまうこともしばしば…(反省💦)
でも、「この気持ちも、必要な気持ち」と捉えることで、
イライラしたり気持ちが爆発したりする娘のことを、見守る余裕をもつことができました。


感情は“名づける”ことで初めてコントロールすることができる

人は、感情を人から受け止められ、言葉にされる経験から学んでいく、と聞いたことはありませんか。

「こころキャラ図鑑」では、
感情に名前をつけてくれて、気持ちを言葉にする手助けをしてくれます。

「これはこのキャラクターかも?」と自分で認識できることで、
「ちょっとイライラしてるかも」「そっとしておいてほしい」などと伝えることもできますよね。

大人でも自分の感情を理解しコントロールするのは難しい…。
『自分と他人の心は異なるものである』と理解し始める(心の理論が成立するとも)4歳頃から、
本格的に自己を客観視し始める(メタ認知ともいいますね)10歳前頃の子どもたちにとって、
自分の気持ちに向き合う機会になるような本に出会えるって、すごく意味があると思うのです。


小学生にも幼児にも、大人にも!そして保育にもおすすめ

この本は、
「親の関与をちょっとウザく感じる」中間反抗期の小学生にぴったり
親があれこれ言わずとも、
子どもが自分で“自分の心”と向き合うことができます

さらに、かわいいキャラクターの力もあり、幼児さんにもおすすめです。
自分の気持ちを理解したり、同じ出来事でも人によって感じ方が違うことも理解するきっかけにもなると思います。

そして大人にも…!
イライラや怒り、嫉妬の感情にも愛おしさを感じることができるかもしれません。
イライラがさらなるイライラを呼んだり、不安な気持ちが怒りに変わったり…
こころキャラたちが、複雑な感情を読み解くヒントにもなります。


「こころキャラ」でどんな気持ちも受け止められるように

子どもが感情を爆発させたとき、私たち大人はつい「落ち着いて!」と止めたくなってしまいます。
でもその感情も 大切なきもち。

どんなきもちも、否定せずに受け止める…
『こころキャラ図鑑』は、気持ちの捉え方に新たな視点をもたらしてくれる一冊でした。

親子にも、保育現場にもきっと役に立つと思います。
ぜひ読んでみてください。


紹介した絵本はこちら★このページには紹介リンクを含みます。参考になれば幸いです♪
▶ 『こころキャラ図鑑』

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